家を建てる、つまりマイホームを購入するときは、中古住宅を買うか新築の家を建てるか、考えることもあるかと思います。
中古なら安く買えるメリットがあり、新築なら建築されたばかりの家に住むことができます。

どちらも家を建てるときには魅力的なメリットなので、悩ましい問題の一つです。

◆迷うなら新築住宅

一般的に日本では、人気があるのは中古よりも新築住宅です。

海外の住宅購入では中古の割合が非常に高いですが、日本国内では10%程度しかありません。
それだけ多くの日本人に新築住宅が選ばれる理由は、まだ誰も住んでいない新しい家という点でしょう。

マイホームの購入は一生で一番大きなお買い物と言われているので、自分だけの家を買いたいと思う人は多くいます。
またリフォームをして新しくなっているとはいえ、他人が生活していた家に暮らすのは生理的に受け付けない人もいます。
どちらも気持ちの問題ですが、それ故に選択するときの大きな決め手です。

もちろん精神的な問題でだけが理由ではなく、現実的なメリットでも選ばれる理由です。
新築の家を建てるより中古住宅は安くなりますが、室内に設置されている住宅設備は古くなっています。

そのため最新の便利な住宅設備が設置されていないので、様々場面で使いにくいと感じるでしょう。
また旧式だと故障する確率も高く、後から修理や買い換えが必要になることもあります。

古い住宅設備は入居時には最新式に変えれば問題は解決しますが、そうすると予算が増え価格面でのメリットが失われ、間取りや構造上の問題で取り付けられないこともあります。
さらに間取りを変更したり室内の壁や床などの傷を補修したりするリフォームを行うと、安い価格で古い中古住宅を購入するメリットは失われてしまうでしょう。

新築住宅に設置されている住宅設備は、どれも最新式なので使い勝手は抜群です。

キッチンは使いやすくトイレはお手入れがしやすく、お風呂もバリアフリー化され子どもや高齢者でも安心して入浴ができるので、暮らしやすいマイホームを手に入れることができます。
もちろん最新式ですから、故障する確率も低く維持費も安いです。

余計な負担をせず長く安心して暮らしを快適にさせる設備を使えるのは、新築で家を建てるメリットです。

◆中古住宅の性能は?デメリット

古い中古でデメリットとなるのは、住宅に設置されている各種設備だけではありません。
家を建てるときの技術は日々進歩しており、現在の日本の住宅は数十年前とは比べものにならない高性能です。

昔の日本の住宅は販売価格を抑えるために、性能を犠牲にしてコストをカットしていました。
しかし現在はコストをカットしつつもクオリティを上げることが求められており、実際に性能を比較すると全く違います。

・高気密・高断熱ではない

例えば住宅の断熱性は高機能な壁材を使用することにより、室内の熱を逃がしにくく外気の影響を受けにくいです。
そのため冬は暖房で温めた熱を外に逃がさず、夏はクーラーで冷やした空気が外気の影響で温まることはありません。
住宅の断熱性が上がれば、効率的に冷暖房が使えるようになり光熱費も節約可能です。

・耐震構造ではない

また近年では重視されている耐震性も、現代の家の方が高いです。
耐震性の高い耐力壁や地震の揺れを抑える免震装置などは当たり前のように使われており、工法も最新の研究を反映し地震に強い家になっています。
大地震が起きて住宅が倒壊したら、大切な家族の命や財産を失いかねません。
倒壊を免れても損壊してしまえば、将来の生活に大きな影響を与えるでしょう。

中古住宅は断熱性や耐震性が基本的に新築よりも低く、また建てられてから年数が経つことによって、性能が劣化し危険な状態になっている可能性もあります。

・10年保証がない

また現在新築で家を建てると、新築品質確保促進法により10年間保証がもれなくついてきます。
構造上の主要な部分や雨水の浸入を防止する部分は全て保証がついているので、それだけでも安心です。

◆<まとめ>新築住宅なら自由に選べて税制面でも優遇

家族全員が安心して快適に暮らせるマイホームを買えるのは、新築住宅ならではの良いところと言えるでしょう。

中古住宅の経済的なメリットは、新築住宅のメリットに比べたらそれほど大きくはありません。
現在は中古住宅の普及を促進するために、様々な税制上の優遇策を国は講じようとしています。

しかし現在でも税制上の優遇措置は新築の方が大きく、各種税金が減免されます。
購入価格が安くてもリフォームにお金をかけて、光熱費や設備の維持費も高額になり税金も高くなれば、購入時の予算を抑えられるというメリットは低いです。
さらに安全性に関しても不安があるなら、マイホームの購入で中古を選ぶ理由はほとんどないでしょう。

一方の新築住宅は販売価格は中古より高いものの、リフォームは不要で光熱費や設備の維持費は抑えられます。

10年保証もついていて安全性も高く、税制面でも優遇されるならお買い得と言っても過言ではありません。
もちろんデメリットとなる部分はありますが、それらを帳消しにするほどの魅力的な理由が新築にはあります。


*人気記事
注文住宅<家を建てる>見積もりを比較!300万~700万円以上もの費用を節約するには