<家を建てるときすること1>複数のハウスメーカーを比較検討する

独身時代は自由な賃貸物件で過ごしていた人であったとしても、結婚してさらに子どもができたりすると2LDKなどの賃貸物件では手狭になるとともに、いつまでも家賃を支払うよりも資産として残る家を建てると決めて、購入しようとする傾向が見受けられます。

その際には新築の一戸建てというのが自分達の希望の間取りなども設計を担当する方と相談しながら進めていけるという点で魅力的です。なによりも自分達のライフスタイル、そして家族のあり方というものを既存の住宅によって決められるのではなく、自分達のライフスタイルや趣味嗜好、そして家族の状態に応じて住宅をデザインしていけるのですから。

このような新築一戸建てを建築する場合には通常は、複数のハウスメーカーを比較検討し、場合によっては見積もりで競争させたりしてハウスメーカーを決定することになりますがその際に選ぶべきポイントというのを見ていきましょう。

<家を建てるときすること2>建築予算を決めてみる

まず、現実的な話となってしまうのですが予算の制約というものがあるならば、ハウスメーカーの選択の際に大きく分かれてくるという現実があります。

例えばタマホームなどを代表とする新築一戸建てだけども価格帯の安さで勝負しているところを選ぶのか、それともその他の会社を選ぶのかというポイントです。

ここで何が違ってくるのかというと、ローコストの会社が安い価格帯で住宅を提供できる理由がある程度間取りなどの設計を画一化し、そのための資材などを大量に仕入れることで調達費を安くするということから設計の自由度で差が生じます。

自分達家族のライフスタイルを考えても予算に成約があり、ローコストの会社で建設せざるを得ない場合は、自由な間取りというのは、ある程度あきらめざるを得ません。

<家を建てるときすること3>木造住宅か鉄筋住宅か決める

その次に考える視点として、自分達が求める家が木造か鉄骨の住宅かという点をはっきりさせることです。

木の香りがする木造住宅がよいということであれば、その木造住宅に強みがある会社に依頼する方がよいし、軽量鉄骨の家で床暖房などがきいた家に住みたいということであればこれを得意とする積水ハイムなどのメーカーを選択することとなるからです。

その上で、木造であれ、鉄骨であれ家のスペックという観点から言うと、高気密高断熱の家となっているのかという点をチェックするべきです。

これは、冷暖房効率が影響してくるためエアコンなどをどの程度つかわなければならないかという点で電気代という家のランニングコストにも影響してくる問題です。

この点について比較する指標として、住宅からの熱損失量の多い少ないを延床面積あたりで表すQ値と、家のすき間の多い少ないを延べ床面積あたりであらわすC値を比較してみることで把握できます。

実際にQ値が少なければ少ないほど家から熱が逃げないということになりますし、C値が小さければ小さいほどすき間が少ない家であるということが言えます。

これらの標準的な数値を比較することにより家のスペックを比較でき、例えばQ値が少ないから冬場の暖房費(夏の冷房費と比較して暖房の方が電気代が高くなる傾向にあります。)について安く抑えることができるといった視点で比較することが可能となります。

 

<家を建てるときすること4>工法(建築方法)を確認してみる

次に、仮に木造住宅を選択したという場合には、その工法を見ておく必要があります。

木造建築には在来軸組工法という昔ながらの柱と梁を使ってくみ上げていく建築方式と、パネル工法というツーバイフォーなどのモジュールが画一された部材と壁のパネルで家全体の重量を支える建築方式をおさえておきましょう。

在来軸組工法による場合は、その柱と梁の組み方により間取りが割と自由になるのに対し、パネル工法で行う場合にはその部材の大きさの制約から間取りがある程度絞られてくるという傾向があります。この点は考慮に入れておく必要があるでしょう。

 

<家を建てるときすること5>白アリ対策

さらに木造住宅を選択した場合には、どうしても気になるのが建築後のシロアリ対策という問題です。建築当初はまったく気にならない問題かもしれませんが、建築後年数を経過するにつれて問題が顕在化してきます。

ハウスメーカーによっては柱等を防蟻処理加工してシロアリが食いつかない形でコーティングしてある木材で家を建て、50年間程度シロアリには耐えることができるという対応をしているメーカーもあれば、シロアリ対応保証は10年程度で、その後はシロアリ対策のために床下に防蟻剤を散布するなどする対応が必要となる会社もあります。

後者の会社を選択した場合には維持コストとしてシロアリ対策費用が10年後以降に必要となるという点を考慮に入れておく必要があるといえます。

<家を建てるときすること6>国産材OR外材

最後にこだわるなら、国産材か外材かという問題があります。

現在の各地方自治体は県産木材の普及という施策を推進していく中で、県産の木材で家を建築したら補助金を一定額交付するという制度を行っているものがあります。このような補助金制度なども比較検討してみて、当該会社で建築すると補助金が活用できるのかというのも新築一戸建て建築コストを抑える観点からは必要です。

注文住宅を建てる住宅メーカーが決まったら、資金面での提案も積極的に受けていきましょう。